eSIMと現地のフリーWiFiを比較 | それぞれのメリット・デメリットも紹介!

海外渡航の際に、現地でのインターネット環境をどうするかで悩む方も多いのではないでしょうか。

海外でインターネット接続ができる方法はいくつかありますが、このページでは「eSIM」と「現地のフリーWiFi」を比較していきます。

「eSIM」と「現地のフリーWiFi」を比較

「eSIM」と「現地のフリーWiFi」を料金】【申し込み易さ】【使い易さ】【同時接続台数】【通信速度】【安定性の6項目で詳しく比較してみましょう。

eSIM

全てのポイントが高く、手軽さに優れる!

  • eSIMは比較している6項目全てのポイントが高く、さらにスマホ以外に必要なものが無いので手軽さに優れています。
  • 唯一「eSIM対応機種でないと使用できない」という点だけ注意が必要です。

現地のフリーWiFi

サブタイト料金の安さが最大の魅力!

  • 現地のフリーWiFiは料金の安さが最大の特徴です。無料・無制限で利用できる場所も存在します。
  • 料金以外の面ではかなりポイントが低く、特に安全性の面では情報漏洩などのリスクがあります。

申し込み易さを比較

eSIMは一番最初の接続のタイミングで現地のフリーWiFiに接続する必要があります。一度接続をしてしまえばeSIMはどこでも使えるようになるのに対して、フリーWiFiは場所に応じて接続をし直す必要があり、そもそも街中ではフリーWiFiが存在しない場所もあります。

eSIM

eSIMの申し込みはeSIM提供会社のサイトから簡単に申し込むことができます。eSIMはスマホに内蔵されているものなので特に新しく準備する物はありません。

1. eSIM提供会社のページで申し込みをします

2. 渡航先を選択します

3. データプランを選びます

4. 利用用途・クレジットカード情報を入力して決済すれば完了

現地のフリーWiFi(例:台湾)

現地のフリーWiFiは、国によって申込方法が異なります。こちらでは、台北のフリーWiFi「iTaiwan」を例にして説明します。

1.現地空港の旅客服務中心で「iTaiwan」と伝えます

2. カウンターのスタッフにパスポートを渡します

3. カウンタースタッフが登録してくれます

4. 登録の際に接続方法を書いたものを見せてくれます

5. IDはパスポートナンバー、パスワードは生年月日

※2024年現在、登録なしでiTaiwanは使用できます

使い易さを比較

使い易さの比較でもeSIMの方が優れています。現地のフリーWiFiも設定自体は難しくはありませんが、情報入力が現地の言葉や英語なので多少わかりにくく面倒です。

eSIM

簡単な設定の後に、渡航先で回線を国内回線→eSIMに切り替えればすぐ使用することができます。

スマホにeSIMアプリをダウンロードします

アプリでログインしてeSIMを端末にダウンロードします

ダウンロードしたeSIMをアクティベートします

スマホの設定から回線を普段のSIMからeSIMに切り替えます

現地のフリーWiFi

こちらも「iTaiwan」を例に説明します。設定自体は通常のWiFiと変わりませんが、電波が繋がるスポットに行かないとWiFiは利用できません。また、繋がりにくいこともあります。

スマホやパソコンの設定画面を開き、WiFiを選択します。

WiFiをONにスライドし、iTaiwanを選択します

iTaiwanのページが開くので登録したIDとパスワードを入力し、チェックを入れて登入をタップ

ログインが成功したら開始上網をタップするとインターネット接続が可能となります

接続可能なエリアを比較

eSIMとフリーWiFiの接続可能なエリアをまとめました。フリーWiFiの接続可能エリアはその国によって異なりますが、国際空港やカフェ、ホテルなどが比較的つながり易いといえます。

ポケットWiFiレンタル比較内容現地のフリーWiFi



空港



鉄道



レストラン



カフェ



ホテル

その他「海外用WiFiレンタル」と「現地のフリーWiFi」を比較

その他の内容で、海外用WiFiレンタルと現地のフリーWiFiをよくある質問で比較してみます。

海外でインターネットを使う危険性はありますか?

eSIMの場合
eSIMは通常の物理SIMと同様なので現地でインターネットを使うときもかなり安全です。

現地のフリーWiFiの場合
現地のフリーWiFiは、無料で提供されていることもありセキュリティレベルがかなり弱いです。フリーWiFiでインターネットを使うと情報漏洩のリスクがあります。

電話を利用することはできますか?

eSIMの場合
SMS(ショートメッセージ)を利用できるプランはありますが、通常の電話を使用することはできません。チャットアプリを利用しての通話であれば無料で利用できます。

現地のフリーWiFiの場合
通常の電話を使用することはできません。チャットアプリを利用しての通話であれば無料で利用できます。

現地のフリーWiFi状況まとめ

フリーWiFiの接続状況は各国によりかなり異なります。国ごとに主要都市のフリーWiFiの状況を調べてみました。

日本(東京)

総合評価
13.65

東京の無料WiFiは他国に比べ普及が遅れていましたが、官民合同での推進が進み、空港・鉄道・ホテルなどの無料WiFiはかなり普及してきています。

韓国(ソウル)

総合評価
16.11(東京比較 +2.46)

ソウルではプロジェクト推進により、公共施設を中心に無料WiFiエリアが大幅に拡充しました。渡航者も簡単に利用できます。

台湾(台北)

総合評価
13.85(東京比較 2.00)

台湾はアジアでトップクラスの無料WiFi先進国です。台北市内では無料WiFiスポット「Taipei Free」を提供しており、地下街でも繋がります。

タイ(バンコク)

総合評価
9.93(東京比較 -3.72)

タイの無料WiFi普及率はやや不充分といえます。公共施設など屋内の整備は進みつつありますが、屋外の無料WiFi環境が不充分です。

アメリカ(ロサンゼルス)

総合評価
16.19(東京比較 +1.81)

道路以外、ほぼ無料WiFiが普及しています。とくに公園の普及率は他国と比べても随一です。誰でも無制限利用できるのも特徴です。

中国(北京)

総合評価
9.13(東京比較 -4.52)

中国の無料WiFi普及率はまだ充分とはいえません。大手キャリアが提供する無料WiFiサービスがありますが、契約していないと使えません。

シンガポール(シンガポール)

総合評価
11.98(東京比較 -1.67)

シンガポールでは政府主導で無料WiFi化を推進しています。登録が必要ですが、公共施設、ホテルなどで無料WiFiが使用できます。

香港(香港)

総合評価
16.19(東京比較 +2.54)

香港は世界でもっとも無料WiFiが普及している都市の一つです。渡航者でも条件なしで使えます。道路以外は、ほぼWiFiが繋がります。

オーストラリア(メルボルン)

総合評価
15.37(東京比較 +1.72)

公共エリアにおける無料WiFiの充実度は世界屈指です。利用方法も利用規約に同意するだけなので渡航者も手軽に利用できます。

フィリピン(マニラ)

総合評価
12.04(東京比較 11.61)

マニラでは飲食店やショッピングモールの無料WiFiは拡充していますが、公共施設、交通機関の整備がまだ遅れています。

インドネシア(ジャカルタ)

総合評価
12.70(東京比較 -0.95)

空港や飲食店、公園の無料WiFi普及は進んでいますが、鉄道などの普及は今後の課題でしょう。利用制限がなく渡航者が安心して利用できます。

マレーシア(クアラルンプール)

総合評価
12.20(東京比較 -1.45)

ホテルや飲食店などサービス関連では無料WiFi提供が進んでいます。公共機関での普及は今後進むと思われます。利用制限はありませんが、一部有料の場合もあります。

NTTコミュニケーションズ株式会社:海外都市部の無料Wi-Fi状況に関する調査

参照:https://www.ntt.com/content/dam/nttcom/hq/jp/business/services/mobile/discount-byod/050plusbiz/service_kaigai/pdf/wi-fi_research.pdf